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リハビリテーション(リハビリ)の語源は、ラテン語の「リ(re)=再び」と「ハビリス(habilis)=適した」に由来し、「再びその人に適した状態に戻す」という意味を持ちます。リハビリテーション科とは、単に体を元の状態に戻すだけでなく、患者さまがその方らしく生活できることを目的とした診療科です。
当院では、痛みや動かしにくさを取り除くと同時に、将来にわたって元気に過ごせる身体づくりを重視しています。医師・スタッフ一同、子どもから高齢者まで幅広い世代の方々が安心して生活できるようリハビリを通じてサポートしてまいりいます。

腰痛や膝の痛みと言っても、症状・炎症の程度、痛みの感じ方には個人差があります。さらに、同じ症状でも原因や生活環境は人によって異なります。
当院では「誰にでも同じ方法を行う」のではなく、一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせたプログラムを立てます。
オリンピック選手から地域の部活動に励む学生まで、幅広いスポーツ外傷を治療してきた院長の経験を活かし、競技復帰やパフォーマンス向上をサポートします。趣味で運動を楽しむ方にも、安心して続けられる身体づくりを提案いたします。
国分寺という地域性を活かし、学生の方から働き盛り、ご高齢の方まで世代に応じたきめ細やかなリハビリを提供していきます。患者さまの生活背景に合わせ、無理なく継続できるリハビリを一緒に考えていきます。
当院では、以下の4つの分野に分けてリハビリを行っています。
骨折・捻挫(ねんざ)・靭帯損傷(じんたいそんしょう)など、けがの後の機能回復
腰痛・椎間板ヘルニア(ついかんばんヘルニア)・変形性関節症など、長引く関節や背骨のトラブル
筋力低下やバランス能力の低下による「転びやすさ」や「歩きにくさ」
学生や社会人アスリートに多い、肩・膝・足などの障害
また、関節リウマチのように炎症を伴う疾患についても、痛みを和らげながら機能維持を目指すリハビリを行っています。
当院のリハビリでは、患者さまの日常生活に直結する「実感できる効果」を大切にしています。
関節や筋肉の柔軟性を取り戻すストレッチ、筋力トレーニング、歩行練習などを行います。「痛みをなくしたい」「歩けるようになりたい」「スポーツに復帰したい」など、患者さまの目標に合わせ、国家資格である理学療法士・作業療法士がリハビリテーションプログラムを組み立て、マンツーマンで調整していきます。
低周波治療器による鎮痛、牽引装置による脊椎の負担軽減、水圧を利用して全身をマッサージするウォーターベッドなど、さまざまな機器を取り入れ、症状に合わせて使用します。
特に「フィジオ5D」と呼ばれる干渉波治療器は、深部にある関節や筋肉まで立体的にアプローチできるため、首・腰の痛み、交通事故後のむち打ち、肩・膝の慢性的な不調などに用います。従来の電気治療では届きにくい部位にまで作用するため、より的確に痛みを和らげ、回復をサポートする効果が期待できます。

正しい立ち上がり方や姿勢、階段の昇り降りの工夫、補助具の使い方など、日常の動作改善も指導します。通院時のリハビリだけでなく、自宅で継続できる方法をお伝えすることで、治療の効果を高めていきます。
歩行を確認し、インソールをミリ単位で削り、その方に最適な形となるよう一つひとつ丁寧に仕上げます。

当院のリハビリは、次のようなステップで進んでいきます。
医師が症状や生活の状況を詳しく問診し、患部を触診するなど丁寧に診察します。必要に応じて、X線(レントゲン)や超音波検査、MRIなどの検査を行います。
まずは痛みや不調の原因を正しく把握することが、適切なリハビリを始めるための出発点となります。

診断結果をもとに、理学療法士が患者さま一人ひとりの生活に合わせたリハビリプログラムを立てます。「仕事に早く復帰したい」「歩行を安定させたい」といった個人の目標に合わせて内容を調整します。
実際のリハビリでは、関節や筋肉を動かす練習、治療機器を使った施術、全身のバランスを整えるトレーニングなどを組み合わせ、段階的に進めていきます。
通院時だけではなく、ご自宅でも続けられる簡単な運動や日常生活での工夫をお伝えします。これによりリハビリの効果を維持し、再発の予防にもつながります。
当院で行うリハビリは、多くの場合で健康保険が適用されます。一般的には自己負担は3割(高齢者の方は1~2割)です。ただし、疾患ごとに保険上の制限(日数や期間)が設けられているため、必要に応じて自宅での運動や生活習慣の工夫を組み合わせていただくことがあります。「長く通わなければならないのでは」と不安に感じる方もいらっしゃいますが、当院では無理のない範囲で継続できるよう、負担を抑えた計画を提案いたします。
必ずしも全員に必要というわけではありませんが、リハビリを取り入れることで痛みの軽減や回復のスピードが向上し、再発防止にも役立ちます。医師が必要と判断した場合には、継続をおすすめいたします。
できるだけ早めに取り組むことが効果的です。例えば骨折や手術後は安静が必要ですが、回復段階に合わせてリハビリを始めることで、よりスムーズに日常生活に戻ることができます。
はい。筋力やバランス機能は、年齢に関わらず改善が期待できます。転倒予防や「歩ける時間を延ばす」ことにつながるため、ご高齢の方にこそ、リハビリは重要な役割を果たします。

症状や目標によって異なります。外傷の場合は数週間で終了することもあれば、慢性的な腰痛や関節痛では数か月以上かかることもあります。通院頻度や期間については、医師や理学療法士が詳しくご説明します。
これまで災害医療の現場からスポーツ整形外科、人工関節や脊椎の手術まで、幅広い分野で治療を経験してまいりました。国分寺では、これらの経験を活かし「医療を身近に」感じていただけるよう努めています。
リハビリは単に痛みを和らげるだけでなく、「なぜその痛みが起きたのか」を一緒に考え、将来にわたって元気に生活できる身体を取り戻すための大切な手段となります。お気軽にご相談ください。